以前は仕事でOracleのデータベースを使っていましたが現在はSQL Serverに変わりました。
なので、現在はOracleを使える環境がありません。
しかし、Oracleの時にバックアップしていたデータを復元しなくてはならない作業が発生しました。
そこで、どうにかしてOracleを使える環境が出来ないかと調べてみると、無料で使えるOracle EXなるものが存在していることを知りました。
無料なので何かしら制限はあると思いますが、使えるものなのかどうなのかを試すため自宅パソコンに環境を構築しました。今回はそのことについて記事を書いてみました。
Oracle EXとは
Oracle Database ExpressEdition(Oracle EX)は、Oracleが提供する無償のデータベースエディションです。
開発者、データベース管理者、データサイエンティスト、教育関係者など、幅広いユーザーに適しています。
以下のような特徴があります。
・無償提供:Oracle Databaseの基本機能を無料で利用できます。
・簡単なインストールと使用:シンプルなダウンロードとインストール手順で、すぐに使用を開始できます。
・フル機能:Oracle Databaseの多くの機能を備えており、開発や学習に最適です。
・リソース制限:最大12GBのユーザーデータ、2GBのデータベースRAM、2つのCPUスレッドまで利用可能です。
・マルチテナント:複数のプラガブルデータベースを管理でき、分離性やスケーラビリティを実現します。
Oracle EXのインストール
①下記サイトから自分のOSにあったファイルをダウンロードします。
私はWindowsのパソコンを使用していますのでWindows用をダウンロードしました。
②ファイルを展開し、setup.exe(windowsの場合)を実行します。
③次へ「NEXT」ボタンを押して進みます。
インストール先は任意の場所でよいです。私は初期表示されているフォルダにインストールしました。
DBのパスワードを聞いてきますので任意の値を入力しましょう、パスワードは忘れないようにメモしておきましょう。
インストールが成功すると次の画面が表示されます。
インストール後のセットアップ
インストールしただけではまだ使えません。
以下のセットアップを行います。
コマンドプロンプトを開き下記でDBに接続します。
管理者でログインします
sqlplus sys/パスワード as sysdba
私はパスワードをoraclekanriとしていましたので以下のコマンドを入力しました。
sqlplus sys/oraclekanri as sysdba
接続先をXEPDB1へ変更します
alter session set container = XEPDB1;
表領域の作成をします。
create tablespace testspace datafile ‘C:\app\nakamura\product\21c\oradata\XE\test.dbf’ size 100m segment space management auto; |
ユーザの作成をします。
create user testuser identified by testpass default tablespace testspace temporary tablespace testspace; |
ユーザに権限を付与します。
alter session set container = XEPDB1; grant connect to testuser; grant resource to testuser; grant dba to testuser; |
作成したユーザで再接続します。
sqlplus testuser/testpass@//localhost:1521/xepdb1 |
無事に作成したユーザーで接続することができました。
まとめ
Oracle XEは、学習や小規模な開発プロジェクトに最適な選択肢です。
興味があれば、公式サイトからダウンロードして試してみてください。
次は実際にテーブルを作成してデータを追加してみます。
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